耐震丁番

地震でドアが開かなくなることが...。
住宅の中でも特にマンションでは玄関のドアが唯一の避難口として重要な役割を異なっていることが多い。
そのような状況で地震が起こると建物は変形しますが、ドア枠も建物と同様に変形し開かなくなり、室内に閉じ込められていますという被害があります。
火災などの二次的災害が発生したら生命にも関わる問題となるでしょう。
ドアの開閉に影響を及ぼす変形の方向には2種類あります。
錠前側から丁番側への変形(+の変形)と、丁番側から錠前側への変更(−の変形)です。
地震でドアが開かなくなるのはナゼ?
+の変形の場合
枠が+の変形をしていくと、ドアの上端が枠と当たります。
さらに変形が大きくなるとドアを下に押し下げようとする力がかかります。
もしドアが下に動かないとドアと枠が固くせり合ってしましい、ドアを開けるのにとても大きな力が必要になります。

ここが
固くせり合う
ーの変形の場合
枠ガーの変形をしていくと、ドアの下端が枠と当たります。
さ らに変形が大きくなるとドアを上に押し上げようとする力がかかります。
もしドアが上に動かないとドアと枠が固くせり合ってしまい、ドアを開けるのにとても大きな力が必要になります。

ここが
固くせり合う
耐震丁番は+−どちらの変形にも対応しています。
通常の旗丁番
+の変形の時
下へは移動できないのでドアは下へは動かず、ドアの上端と枠が固くせり合ってしまいます。
−の変形の時
旗丁番は上から差し込んであるだけなのでドアは上に移動でき、ドアの下端と枠が固くせり合うことなくドアを開けることができます。

耐震丁番
+の変形の時
耐震丁番の内部スプリングにあらかじめ決められた力(初期反発力)以上の力がかかるとスプリングが縮みドアは下へ移動できます。
ですからドアの上端と枠が固くせり合うことなくドアを開けることができます。
ーの変形の時
耐震丁番は上から差し込んであるだけなのでドアは上に移動でき、ドアの下端と枠が固くせり合うことなくドアを開けることができます。
